裏声で歌えマズルカ

漫画とかゲームとか

仮面ライダー響鬼で負った傷を他のもので癒しがち

 

諸々タイミングも噛みあったので令和の平成ライダーこと、瞬瞬必生の体現者『仮面ライダービルド』のVシネマ仮面ライダーグリス』の感想を以前言ったとおりに綴っていこうと思います。66ターンかけてアキレウスを殴っていたので流石に飽きた、とも言います。仮面ライダージオウキバ編ことルパンの娘も終わってしまいましたし。ダークネスムーンブレイクが出た時に変な笑い声が出ました。もうこれがキバ編でいいんじゃないかな?

 

最初に言っておきますが平成ライダー20作品の内、ビルドは上位7位の中に入るくらいには好感度が高い作品であるために非常に盲目な感想になっています。その点だけは伝えておかないとフェアではないかな、と思いました。

 

私はビルドのメインライダー4人の内、グリスが最も好きだったので今回のVシネは「クローズの二の舞だろ、知ってる」「でも観に行っちゃう……」くらいのテンションで観に行ったのですが、今回は前回よりも割と正しいお祭り作品になっていたな、と鑑賞した後に胸を撫で下ろしました。何より、ブリザードに変身するときの掛け声が「出来てるよ」じゃなくて「変身」だったのが本当に良かったです。中澤監督に足を向けて眠れません。(武藤脚本を信頼していないタイプのビルドファン)だってカシラがみーたんのことを好きだって設定を産み出したの中澤監督ですし……

 

今回、1番良かったのは新世界でビルドの面子が新世界での新しい未来を歩み始めている描写だったと思います。幻徳と紗羽さんの関係性が発展していたり、それこそカシラとみーたんだったり、葛城親子の和解に関してもサラッとコメントが入っていて嬉しかったです。敵が旧世界の諸々に執着していたのとは対照的に、冒頭は旧世界のことを皆が話してて俺だけ仲間外れなんですけど!ネビュラガス人体実験して欲しいんですけど!だった内海さんがマッドローグに変身した際の口上は、難波重工の為に、では無かったわけで。ビルドの世界はこれからも続いていくんだよ、感と「Love&Peace」のその先の答えを見せて貰った満足感があります。

 

でも万丈とフラグの立ったクローズのヒロインを出さなかったのってやっぱりあまりにもクロこの話題止めましょうか。

 

後は、今回のグリスのカシラはビルド本編で被害者でもあり加害者でもある、戦争に身を置きながらもささやかなことに喜びを見出し人間性を保ち、殺しながらも生きていくために食べて日常を送っていた、家族同然の仲間を殺した相手でも割り切って同じ敵と戦うために肩を並べていた覚悟の決まりきった猿渡一海とはちょっと別人な訳で……さりとて旧世界の記憶が戻らずともみーたんに一目惚れしていた訳で……そこを考えると中の人が割と各種媒体で言っていた「落ち込んでないで助けに行けや」も「せやんな」と頷きながらも「まぁ、言うてもこっちの世界のカズミンは戦争とか経験してへんのやし」みたいな擁護を生やす余地も2ミリくらいはあるんじゃないかな、と嘯いておきます。吹聴。

 

あ、後メタルビルドさんは格好良いんだけど「敗因:カシラが失恋して傷心旅行に行ったから」というのがホント……ビルドくんそういうとこやぞ……血を流す画を殺陣で作っておいて敵の攻略要素がトンデモって……だから「好き嫌いが分かれるけど俺は好きだよって言われる平成ライダーランキング1位」扱いなんやぞ……感は拭えなかったです。誰が「ドルヲタ、推しと付き合うってよ」の重要度を高めろって言ったんですか。

 

ただ、三羽カラスの中の人に「リベンジゼロ度の炎」と言われたら、確かに鮮やかに返されちゃったな、と頷くしかありません。そういうとこやぞ。