裏声で歌えマズルカ

漫画とかゲームとか

SQ.2020年10月号ワールドトリガー感想

 

(修たちが焼き肉を食べに行った日)

 

第200話「忍田瑠花

第201話「林藤陽太郎③」

 

ワールドトリガーにおいて焼き肉は特別な食べ物説】

 

陽太郎の正体が旧ボーダーが同盟を結んでいた国の母トリガーの継承者で王子だという事が明らかになったことで、私が密かに唱えていた「生身の兵士を運用する前にお試しで作成した人型トリオン兵、ごはんを食べてそれをトリオンに変換する機能付き。なんならオプションで動物との会話も出来ますという玄界謹製トリオン兵器=陽太郎、因みに遊真を殺した奴の正体もコレ。第一次大規模侵攻の際に近界民が持って帰った」説が空振りとなりボーダーの倫理観に安堵しています。だって玉狛が自由にカスタマイズしたトリガー使ってるっていうし、玉狛のエンジニア居るっていうし、本人が雷神丸と組めばラービットはいけるって言っていたし……そして何より敵地で運用するときに子供の外見って有用だよね、って……

 

今回の話を読んでから黒トリ争奪戦を読み返すと、そりゃあ忍田さんはそっちに付くよね、と納得がいきます。読んだ当時は「忍田さんと空閑(父)は凄く仲良しだったんだな」くらいの感想でしたが、血も涙もある虎にしてみれば他人事とは思えない訳ですからして。

 

それはともかくとして、陽太郎の正体を聞かされてレギーより反応が薄い玄界の眼鏡のお父さんの情報が此処まで完全に伏せられていることと、黒トリ争奪戦に母トリガー継承者姉弟にぶつけられる予定だった黒トリ所持者が俄然気になってくる回でもありました。

 

まぁ、前者は別に何もない方が私好みではあります。何かあっても、それはそれで。

 

ワールドトリガーにおいてラグビーは特別なスポーツ説】

 

唐沢さん、今回は本人が出ているわけでも何でもないのに、滅茶苦茶存在感を放っているのが、なんかもうキャラクターの成立のさせ方として巧みといいますか、凄いですね。やっぱりラグビーをやっていると戸籍もちょいちょい出来るし、ボーダーを大きくした際の貢献度が母トリガーの継承者と並ぶわけですね。納得。

 

冗談はともかく、「ボーダーがここまで大きくなったのは」の際の「私たち」は本当に継承者姉弟だけを指しているのかは疑っておこうと思います。継承者の他に、母トリガーに放り込まれた生贄さんも居るはずなんですよね?ところで、星には寿命があるんですよね?何で王家の姉弟が10歳も年が離れているんですか?女児が継承出来ない、ということは今現在瑠花さんが継承していることからしてあり得ない訳ですよね?何で2桁単位で年齢を離して、星の大きさを勘案して国で養える人間の数を考えなくてはいけない近界の、それも管理している王族が……回りくどい言い方はやめましょうか。

 

ボーダー本部の地下の母トリガーが機能しなくなった際に、瑠花さんを放り込んだりはしないですよね?とだけ疑っておきたいです。

 

といいますか、今回で完全にボーダーへの既視感が露わになりました。百鬼夜翔のネットワークですね。偽造戸籍!記憶の隠蔽!人払い!事件の隠蔽!ものごっつ心当たりがあります。

 

【10代に背負わせていい話じゃない】

 

唐突ですが、アスラン・ザラが「あっちにふらふら、こっちにふらふら」みたいな事を言われる度に「言うてあの石田彰まだ10代やぞ」みたいな気持ちになります。教育を受けた軍人じゃん?と言われても「10代の少年を軍人にするな」というお気持ちを差し出すことになります。正直、プラント鷹派といいますかザフトの「政治家が自分の政治的立場の為に子供を差し出す」システムって狂ってる以外のコメントが出てこないんですよね。子供とお前は別の人間やぞ。正義に星の加護授けてる場合違うぞ、と。

 

前置きはともかく、総合パラメータがノーマルトリガー最強の男と並ぶボスと実力派エリートの前に綺麗な水で育てたボーズと交渉するには明らかに不利な直情-10CPとワカりやすい-5CPを持つレギーを出すのは「この世界、容赦無いな……」となります。

 

それでも片方が攻撃的、片方が冷静に対応し、本名も明かさず、咄嗟にトリガーオンすることも無い、言質を取られる言葉を発さず、ちゃんと話を持って帰る訓練されたガロプラの精鋭は立派だと思います。嘘発見器同席での話し合いが待っていますけれども。詰みかな?

 

【漫画を読む時は常に最悪1歩手前を想像しておこうね!】

 

とりあえず現在の最悪の1歩手前は第一次大規模侵攻がアリステラの母トリガーを狙って来たものだとすると、迅さんが未来視持ちなのが嫌な感じで効いて来るので出来れば違うところであってくれと祈っています。