裏声で歌えマズルカ

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逃げ上手の若君 第2話「鬼ごっこ1333」 感想

 

「任される程度には私…強いんですよ」

 

【嫌なことから正々堂々逃げた結果がコレだよ!】

 

クソッ!高氏方と戦うの嫌だ!

→秒で実の甥を売る

 

こんなの長男も「逃げるなァ!!!」絶叫不可避ですわ。いや、兄上が長男なんですけれども。

 

ただ、真面目に考えれば現状高氏の勢力に太刀打ちするのは困難ですし、作中でも描かれている様に鎌倉の出口は厳重に塞がれているしで未来視も無い鬼畜大賞1333受賞者は手詰まりっちゃ手詰まりなんですよね。どう動けばいいのかは……TRPGのシナリオなら甥を大将に祭り上げた後に高氏に乗じた側の勝てそうな武士を2、3討ち取ってから、勝てなさそうなそこそこ有力な相手に粘って戦って和睦というか手打ちで甥っ子を差し出す……いや、それでも外聞普通に悪いし何より敵方に五大院を生かしておく理由が無いですね。素直に全力逃亡しかないです。投了。

 

まぁ、本人が長男任される程度に強いって言ってはいますけれども高氏側から謀反の前に声をかけて貰えない程度の立ち位置なのでお察しという奴です。

 

今回、鬼畜大賞1333受賞者を拒否したことで新田義貞の株が間接的に上がるのがいいですね。敵は魅力的な方が面白いので。阿鼻地獄からインタビューの為に出て来たラスボス然り。

 

桃鉄スマブラは性格が出るので】

 

最初、鼠の国がディズニーランドパロディだと気付かなくて「えっ、逃げ若時空だと頼豪阿闍梨が国を築いてるの?」みたいな気持ちになってしまいました。賽の目に心を囚われているタイプのオタクです。

 

時行様は人を信じる素直で常識的な少年で好感が持てます。来馬先輩も「常識的だから」と一緒に行きたい人員にジャクソンの名前を挙げる程度には常識とか良識を兼ね備えた人間の視点って重要なので。

 

常にGMの依頼に裏があるのではないかと疑ってかかるPLよりも依頼人を素直に信じるPLの方が「裏切るタイプの依頼人」を出した時にGMが楽しいのと一緒で、普通の裏切りに悲しみ苦しむ心を持っている人間の方が裏切り騙し討ちアリの世の中を渡っていった際に映えるので……手足が再生する鬼より、人間の方が欠損のし甲斐があるタイプのアレです。

 

【学習の方向性の間違いという】

 

何で甥を差し出したのに褒章得られんのや……

→せや!正室の子捕まえたろ!

 

五大院なりに反省点を洗い出して前に進もうとしている訳です。進んだ先がなんかこう崖っぽいだけで。オッサムが自分が強くなってチームに貢献しようと迷走していたのと似ていますね……いや、そんなに似てないですね。今のは流石にオッサムに失礼でした。反省。

 

そして今回の木を切り倒すシーンで主人公が例え武力を持たないタイプでも漫画的ハッタリのある外連味鎌倉武士が見られることが確約されたので、弓矢で海を割るシーンとかちょっと期待しています。1話の高氏さんのシーンも派手っちゃ派手でしたが、漫画的な外連味、より松井先生風に言えばドーピングコンソメ的なシーンでは無かったので。

 

今回で名前が出なかったということで、お付きの少年少女も何らかの史実ネタが仕込まれているのかな、みたいな表情はしています。