裏声で歌えマズルカ

漫画とかゲームとか

逃げ上手の若君 第26話「国司1334」

 

「死ぬぞ!臓物ブチまけて笑顔で死ぬぞ!」

 

【今週のアンケート】

 

1.逃げ上手の若君

2.マッシュル

3.僕のヒーローアカデミア

 

にしました。サカモトも良かったし、高校生家族も良かったんですけどね。緑谷くんの表情がね、こうね、グッっと来たので仕方ないですね。

 

【濃いオッサンノルマとか存在してます?この漫画】

 

と言う訳で今章の怪人……怪人?と言って良いのか推定ボスキャラが出て来たのですがなんと申しましょうか……瘴奸さんってマトモな敵キャラだったんだな、みたいな表情になってしまいました。

 

今週の感想の冒頭の台詞、「春は重税」にするかあちらにするか滅茶苦茶迷った末に平和な顔の門番の台詞を採用したのですが、何が酷いって清少納言と同じく清原氏なことですかね。完全にワザとやってますよ。

 

後は小笠原殿に眉を描いているシーンで何故花が咲いているのか……松井先生の中で小笠原殿がどの地位にいるのか……やめましょう。勘ぐるのは。

 

 

【私はオタクが作品のことを「ジャンル」と呼んでいるのもコレだと思ってます】

 

と言う訳で眉毛の話を引っ張りますが、線を引いた相手の事を「人」と思わなくなるのは今日まで連綿と続く人間の良くない所だと思ってはいます。自分が直せているかという話はさて置いて。マロ眉はちゃんと「北条の犬」と言って線を引いた相手を人間扱いしていないところをチラ見せしてくれますからね。親切。

 

ただ、これも悪い面ばかりかと言いますと諏訪さん(逃げ若のすがた)が「たとえ届かぬ遠くに居ても諏訪明神を信仰するものは大事な仲間」と発言している様に線の中の者は結束を固めることが出来る訳です。そして救いの手を出してくれる。

 

マロも同族というか小笠原さんには好意的に眉を描いたりして「かわいく笑って」とか言ったりしていますが、要はアレはオタクが友達に最近ハマったゲームや漫画を「これ面白いよ!読んで!」と言っているのと大差は無いと思っています。線の中の人間とは共通項を増やしたいのが人情なのでしょう。

 

因みに私は自分と他人以外の線はなるべく引かずに生きていきたいとは思っています。

 

 

【平和な時代を噛み締めるなど】

 

領地は武士の命!命の為なら死んで当然!みたいな保科さん家を見ると「やっぱ戦国BASARAで戦国武将やってるのは元就様なんだよな……」みたいな表情になってしまいます。まぁ、スタイリッシュ英雄アクションなので戦国武将じゃなくて英雄(HERO)なので。はい。

 

瘴奸さんの話が挟まっていたおかげでスルッと保科さんのところの価値観が入って来ましたが、やっぱりこの時代において時行様の在り方は異質なんだな、みたい表情になっています。尊氏と異質さを競いあって欲しいような、持ち味を活かして別に競わなくてもいいのでは、という心境になるような複雑な心持です。

 

そして、今回の話が挟まることで瘴奸さんへの解像度が高まるのも丁寧な作劇で良いよね……いい……みたいな感じです。再登場、待っています。楠木殿関連で何かあるかも知れませんし。

 

まぁ、今回のMVPは平和な顔の門番さんなんですがね。どことなく今は亡き邦時殿に似ているのもベネ。