裏声で歌えマズルカ

漫画とかゲームとか

逃げ上手の若君 第27話「死にたがり1334」

 

「弧次郎が誰のために命がけで…」

 

【この一週間色々あったんですよ……】

 

ヒプマイのライブに始まり仕事のごたごたを挟んでオベロンが来て、更には18時30分のメンテナンスギリギリを攻めて盧笙のガチャをしていました。結果は明日あたりに記事になると思います。

 

今回のアンケートは

1.逃げ上手の若君

2.僕とロボコ

3.僕のヒーローアカデミア

 

でした。HUNTER×HUNTERを読んだことが無い身分でも「多分今週のロボコのネタ元はハンタだな……」となる程度にはHUNTER×HUNTERみがありました。ただパロディだけで押し切るのではなく、ガチゴリラとモツオの最後の拳を合わせるところまで含めてジャンプだな、という感じだったので1票を投じました。

 

 

【もうそれは武士の死に様ではなく妖怪の一種なんよ】

 

笑顔の門番さん飛頭蛮説来ましたね……どうして来ちゃったの……困惑。

 

真面目な話、臥薪嘗胆しようにも捲土重来する命が確約されていないと人間ってこうなるんだな、という表情になってしまいました。失うものが余り無い人間を追い詰めるとこうなります、の見本のような話ですが、困ったことに「余り」無い人間なので死亡したらしたで死亡させた側のメリットがあることですかね。ああ無情。

 

今週の逃げ若怪人も「罪な娯楽」と言っているように人間の命の価値が軽かった時代だという側面もあるかも知れません。命よりも名誉を残すことの方が重要だった時代。言うて勝てば官軍じゃありませんが、歴史なんて生き残った方が好きなように書いていける、みたいな部分はあるので名誉もちょっと怪しい気がします。見てみろよ徳川を。

 

 

【あれを前向きな自殺衝動と評するのは躊躇いがあります】

 

男の魅力とは即ち死に向かう衝動性だ、等とは口が裂けても言いませんがコロッセオでの剣闘士同士の戦いに熱狂したころから一定数の人類には「ドラマティックな死」というコンテンツを愛好する方向性があると思っています。みんな新撰組とか戦国武将とか好きじゃん?みたいな雑括りもこの範疇です。

 

私は鬼滅の刃がそこそこ広く受け入れられたのは時代劇から連綿と続く仇討ちフォーマットに則っていたのと、人が死ぬ話だからだと思っています。オタクでもそうでなくてもみんな人が死ぬ話好きじゃん?(雑括りパート2)という奴です。といいますか、実在の人物の死もドラマティックにしたがる傾向があるじゃん?みたいな話かもしれません。

 

そしてその死に対する一種のロマンティシズムといいますか、幻想を引っぺがすと時行様の視界に映る地獄絵図になる訳です。美辞麗句の下に積み重なるのは結局死体なので……1話で「死んだらどうする」と言い放った怪物はやはり器が違いますね。

 

 

【四宮さんのことを信じていきたい】

 

瘴奸編で散々疑った吹雪君が普通に郎党入りしたのでひとりだけ通常のテンションを保っている四宮さんのことも信じていきたいです。でも、周りがあそこまで熱狂している中、逆に冷静なのはちょっと怪しいです。まぁ、保科領の人では無く助太刀の隣の領地の人だから一歩引いてみているのかも知れませんが。

 

しかし、書状の真贋を判別したり「やはり」明神様は戦を止めるをお望みか、とコメントしていたりと……いや、あんまり疑うのは良くないですからね。多分、四宮さんは味方だと思います。きっと。メイビー。

 

ただ、オバQみたいな郎党が「ヒュー!さすが殿!」とか腐乱さんみたいなことを言っているのを見ると、やっぱり冷静さが浮いてるよな、みたいな気持ちになります。

 

 

【時行様オコだよ!】

 

そりゃあ命を助けるために来たのに集団自殺に巻き込まれたら時行様もあんな顔しますわ。そうでなくたって、鎌倉脱出からの大事な郎党ですからね、弧次郎くん。