裏声で歌えマズルカ

漫画とかゲームとか

逃げ上手の若君 第36話「女傑1334」

 

「君の事で胸が一杯になっていたから」

 

【今週のアンケート】

 

1 人造人間100

2 SAKAMOTO DAYS

3 逃げ上手の若君

 

御仏の頭部を死刑囚にシュート!じゃないんですよ。大佛さん、名前が名前だけにブッダシュートを繰り出してくるとは思いもしませんでした。鳥居仏陀斬りといい、サカデのハッタリ利いたアクションは滅茶苦茶好みです。

 

読み切りも面白いので、ちょっと甘めに1位に着けました。連載になったら嬉しいです。

 

【風間さん仕事してた】

 

先週の引きで「都合よく楽器が出て来たな?」とちらりと思ってはいたのですが、そういえば諏訪さん(逃げ若の姿)の予知がありましたね。すっかり失念していました。これ、未来予知というクソゲー要素を抱えながらあと一歩まで迫った小笠原殿、今後時行様の正体を知ったら悔しさ更に倍、みたいなもんじゃないですかね。逆に言えば、未来予知が無ければ戦えないレベルの強敵なのかもしれません、小笠原殿。

 

いやでもマジに「2人揃うと正体がバレることが未来予知で分かったので市河殿を足止めします。それでも駄目だった場合は亜也子ちゃんが踊ります」は小笠原殿キレていいと思いますよ。こんなん「未来予知でもうすぐ戦闘が終わることが分かったのでここで全戦力開放します」レベルの理不尽です。暴虐。小笠原殿はガトリンだった……?指名手配の貴人の子を匿っている要素は諏訪さん(逃げ若の姿)に振り分けられていますが。

 

【芸は身を助ける】

 

貴種漂流譚の登場人物の視点、というのは言われてみれば考えてみたことはありませんでした。9歳であることも加味すれば憧れの物語から飛び出て来たような時行様が自分の憧れに具体的な形を与えてくれた訳で……そりゃあ首も飛びます。未遂ですけど。

 

ただ、時行様もチラッと触れていましたが9歳なんですよね……いや、現代の価値観で彼ら彼女らの思考や行動を評価するつもりはあまり無いのですが、割と真剣に「平和な世に生まれていれば……」みたいな気持ちになってしまうタイプの読者なので鬼滅の最終回を高く評価している側の人間です。小学生なんですよね、いつぞやの扉絵で描かれていた通りに。

 

そして、今までなかなか描かれていなかった生花が今回の最期のコマに出てくるのもいいですね。ヤマユリ花言葉が「飾らぬ愛」なので意図的なのかな、という表情をしておこうと思います。

 

【9歳に対するセクハラは首が飛ぶ大罪】

 

妾発言をしていた人がシメられるのは想定内でしたが、まさか巴御前に憧れている発言が側室という地位を含んでいるとは思いもしていませんでした。登場人物がこの辺の現実に対してシビアなのは逃げ若の魅力のひとつだと思います。幕府再興の折にはお妃様に、という夢すら見られない時代ではあります。

 

といいますか、新三郎さんは妾発言をした時点で自ら時行様との天秤に測られにきちゃったのかぁ……となってしまいます。遅効性時代劇。