裏声で歌えマズルカ

漫画とかゲームとか

逃げ上手の若君 第37話「改革1334」

 

「全部よこせ」

「全部」

 

【今週のアンケート】

 

1 逃げ上手の若君

2 マッシュル

3 高校生家族

 

あやトラも少年漫画していて良かったのですが、今週は高校生家族が強かったです。正確には今週「も」と称するべきでしょうが。明智吾郎の所為でパンケーキに対しては色々思う所があるオタクだったのですが、今週の高校生家族により今後はフラットな気持ちでパンケーキに向き合えそうです。感謝。「糖尿病に気を付けてください!」は本当にそうですね。「一度…負けてみたいな」という強者からこの気遣いが出てくることに意味があると思っています。

 

 

【1話の見開きの人たちはこれで全員登場しましたかね】

 

悪の組織の幹部みたいな表情をした郎党が建武の新政が失敗した原因を話し合っているだけで面白いのはちょと絵力が強すぎると思います。ワートリの会議回の様な趣があります。

 

私は松井先生を信頼しているタイプの読者なので、今回の話を選挙前にぶつけて来たのは計算の内だろうな、くらいの邪推はします。逃げ若は歴史ものなので対ショック体勢を取って読み易いので良いですね。因みにスーサイドガールを読む際も例え今後「流汐さんが全ての元凶だった」みたいな展開が来ても「せやったか」くらいのテンションになるように心掛けています。うらたろうから得た教訓です。

 

因みにこの時代に官僚制度に関しては本当に一切知識が無いので(何しろ二官八省レベルで止まっているので)「そうなんだ」みたいな表情で読んでいます。日本史を戦国BASARAとねこねこ日本史だけで学ぶと週刊少年ジャンプを読んで「雑訴決断所って初めて聞いた気がするな……」みたいなことを言う立派な駄目人間になるので、良い子の皆さんには真面目に教科書と向き合うことをお勧めします。まぁ、社会人になってからの方が必要に迫られて勉強することが増えるんですけどね!

 

 

【歴史もの特有の「この後、亡くなるんだよね……」というアレ】

 

護良親王が出る度に真田丸1話の武田勝頼がなんとはなしに脳内にチラつきます。あの頃は、まさかナレ死では無いことが別格の扱いであるとは思っていなかったので……

 

眼球だけでは無く口も複数あるのは二枚舌というよりは、複数の人格の表現の様な気もしないでもないのですが、純粋に「この人化け物です」という表現の様な気もします。足利の当主として、帝の臣下として、今後は征夷大将軍として、同じベースから別々のペルソナを被っているのか、出力が違うのは人格が違うからなのか、まぁどちらにせよこの漫画で諏訪さん(逃げ若のすがた)と並んで面白い男をしているのは尊氏だと思います。

 

 

【ちゃんと主人公も出番があるよ!】

 

最初に「帝のお気に入りの公家や武家には手厚く褒美が」の話が来て、次の敵として麿再戦が来るのは綺麗な流れ……なのですが、どうしても足利郎党と比べると「あ、勝てそう」感は拭えないです。いや、勝てないと困るんですが。

 

そして三大将の真ん中の人がもう六文銭を隠す気が1ミリも無いので笑顔になっています。来週が楽しみです。