裏声で歌えマズルカ

漫画とかゲームとか

逃げ上手の若君 第22話「御仏1334」

 

「そなたはいつも闇の中におられますなぁ」

 

【来週からはアンケートが入れられるゾイ】

 

今週は入れられるなら

1位 逃げ若

2位 マッシュル

3位 SAKAMOTO DAYS

でした。高校生家族も良かったんですが、壁を壊して地下鉄にインはハッタリが利いていていて良いと思います。でもアホな意地の張り合いをしている高校生家族も本当に面白かったので……後はロボ子はバクマンのパロだったのでてっきり同作者の拘束されたミサミサのパロかと思ったら「オール・フォー・ワンみたい」と言われていて、今のちびっ子はひょっとしてデスノート知らないのでは?みたいな表情になってしまいました。

 

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【楠木殿ー!最低限史実分のキャラ立ちは保証されている楠木殿!】

 

とうとうこの時代の人物で私が一番好きな楠木正成殿が登場確定したので私の中で楠木殿登場祭2021が開催されました。イェーイ!まぁ、このテーマなら松井先生が楠木殿出さないということはまずないと思っていたのですが、こうして出演が確定するとやっぱりどこかで安心すると言いますか、逃げ若を読んでいく上でのモチベーションのギア的なサムシングが一段階上がっていきます。

 

今回の章ボスの知り合い、みたいな美味しい立ち位置でチラ見せが来たので本格登場が一層楽しみになってしまいました。ほいでもって瘴奸さんは仏門に入ったのではないという事は仏様関連に関しては楠木殿が念持仏持ってたよ関連で何かあっても美味しいし無くてもそれはそれで(後述)って感じですね。

 

……例えると「乱数の目の前で真正ヒプノシスマイク使って幻太郎と帝統を洗脳して他のクローンラムダをポッセの乱数として認識するようにしたら絶対面白い」「人々の危機に駆けつけた緑谷くんの救援に来たクラスメイトの首を緑谷くんの目の前で刎ねたら絶対面白い」みたいなベクトルの面白さなのですが、足利尊氏VS楠木殿絶対面白いので2か月ぐらいそれで進行してくれないかなぁ、という気持ちが無いと言ったら嘘になります。まぁ、この漫画のタイトルが「逃げ上手の若君」である以上はちょい無理そうです。堀越先生が緑谷くんの目の前でクラスメイトの首を刎ねるのと同程度位の確率しか目が無いと思います。

 

 

【基本的にジャンプでも首を刎ねれば人は死ぬ】

 

腐乱さん、意図的に道化を演じていたのはまぁ、そうだろうなという感じだったのですが下剋上を狙っていたのはちょっと驚きました。えぇ……この時代の人は結構ハングリー精神旺盛ですね。あまり、人の下に付くことを是とはしない、みたいな価値観の前振りを此処で入れておくと瘴奸殿の過去回想での価値観にスッ……と馴染める訳です。

 

そして先週に引き続きしっかりとどめを刺して敵を絶命させたいたので、逃げ若のリアリティライン的に首を刎ねれば人は死ぬ、というのは信じていいと思います。1話から繰り返し出て来た表現ですからね。

 

しかし腐乱さん、萌えキャラながら剣術の師匠が存在したりと今後何かありそうな伏線を撒いて退場するとは思いませんでした。結構キャラクターとして仕事をしたのでは?

 

 

【誰だって救われたい、という普遍的な話】

 

悪人にも仏性、という話を聞いた時にどちらかというと悪人ほど「救われたい」「自分は救われるべき」みたいな感じなのではないかなぁと思った事があります。だから、加害者ほど被害者意識を抱いているし、ベクターはあんな感じだし、罪を犯した人間の中に時折「お前は何を言っているんだ?」みたいな理屈を産み出して自分を正当化しようとする人がいるんだろうなぁ、と。自分のことを悪だと認識して居続けられるほど、人間(或いは脳味噌)は強くないんじゃないかな、というのが私の持論です。ネウロに影響を受けていると言われたら、「それは……そうなんですが」とオッサムします。

 

日本史の授業でなんかフワッっと習った気がする瘴奸殿に悲しき過去……に関しては多分この世に数多存在する週刊少年ジャンプの感想を吐き出すことを生業としている方々に任せるとして、最期に「仏様はね、いないんだよ!」と言っていた男が血飛沫の中で笑顔の少年を見て御仏を重ねる姿に「助けを求める顔してた」男が出て来ちゃったな、となったので私の感想はそちらに舵を切ろうと思います。

 

役立たずの狛犬は炭治郎に殴られるもとい師匠の一撃で成仏出来た訳ですが、瘴奸殿は自分で最期に縋るものを見出した訳で、結局のところ自らを助けようとするものしか救われない……訳ではありませんが幼少期に寺に放り込んでおくのが大正解だったんじゃないかな……という気がします。なまじ、武士として育てられたから領地を欲したし、戦闘能力を身に着けた結果、罪の無い人々が大勢苦しんだ訳ですし。

 

といいますか、瘴奸殿、初登場時に自分への認識が「武士」じゃなくて「悪党」だし、追われることで心が安らがない訳だし、やっていることが非道でもそれをきちんと酷いことをしていると認識しているので何が悪かったかと言われたら「時代じゃないですかね」としか言いようがない気がします。いや、本人も悪党やる素質はありましたけど、平和な時代に生まれたらそれはそれでいきていけそうな「人」感はあります。

 

ただ、セルフネグレクト染みた凶行で多くの人が不幸になったので、鬼と言われれば鬼です。鬼滅でも人を殺した鬼とそうでない鬼はしっかり分けられていましたからして。

 

 

【ZEXALの決闘は誓約だと思っているので】

 

ベクターの話に触れてしまったので、メモ代わりに置いておきますが逃げ若って最終的に尊氏と時行様の誓約、みたいな形になったりしません?