裏声で歌えマズルカ

漫画とかゲームとか

SQ.2021年4月号ワールドトリガー感想

 

「ぞえさんは すごくまるい」

 

第206話 「遠征選抜試験④」

 

【2か月ぶり2回目のこんなの全部フッ飛ぶじゃん?】

 

うわあああああ!来馬先輩がなんかこう手土産的な包みを片手に本部と思しきところを歩いていらっしゃるのでおそらくは鈴鳴第一のメンバーがお世話になる相手のところに挨拶に行ってるんじゃないかと予想をしてうわああああああ!(衝撃のあまり椅子から滑り落ちる音)社会人かな!?すき!因みに同い年の個人総合1位は二宮さんに「バカめライオンだ」とか落書きしています。

 

今月も情報量が多いですね。宇野隼人を除いて登場したA級隊員は全員喋ったのではないでしょうか。……逆に何でお前は喋らないで頷いてるだけなんだ宇野隼人。こちとら喜多川真衣ちゃんで手一杯なんですよ。フックの多いキャラクターを一気に出さないで頂きたい。

 

その喜多川真衣ちゃんですが、「チョコ送っといて良かった……!」となるキャラクター造形をしていて鼻の下をこすっています。といいますか、ちゃんと胴体があると思ったら手の部分が遊真と似た作りになっているので特殊工作兵って冬島さんみたいにパソコンをカチャカチャ操作するタイプばっかりじゃないのかな、という感じです。

 

後は王子隊に言及する際に「A級だと草壁隊が走れる部隊」と引き合いに出された草壁隊長が各隊員の機動力に着目してコメントしているのも芸コマといいますか、このキャラクターは其処を重視しています感が補強されていてベネです。良好。

 

 

【唐沢さんの三雲贔屓は公然の秘密でも何でもないヤツだった】

 

いやぁ、バレンタインデーに唐沢さんにチョコを送っておいて良かったです。自分の好きなものを隠さないで生きていくと割と融通が利きやすい所があります。

 

隊長経験者が3人いる、というのは情報が開示されていたのに全く気付きませんでした。盲点。滅茶苦茶メタ的な話をするのであれば主人公の1人が所属しているので何らかの活躍は約束されているのでこの辺は流れる川の如く唯々諾々と描写される出来事を受け取っていく予定です。

 

 

【教科書の落書きじゃないんだぞい】

 

言うてボーダーに所属しているのは殆どが学生ですから、まぁこうなるのも宜なるかな宜なるかなロックマンジャクソンは笑いましたが。好き放題の太刀川隊、メインは個人の情報の冬島隊、「かしこい!」というコメントがアホ丸出しだったり、風間隊は落書きのコメントの簡素だったり、そもそも三輪隊は落書き描写が無かったりとこの辺りも個性的です。

 

後は仏のリーダー、鬼の副官というフレーズにオタクなのでグッときます。因みに鈴鳴第一だと鬼要素は若干今ちゃんが請け負っていたんじゃないかな、と思わないでもないです。おサノ先輩の「アイアムまぁまぁアホ」も気になりますが、佐伯が来馬”先輩”ではなく来馬”さん”なのも地味に気になります。20歳を超えると自動的にさん付けに移行するシステムとかあるのでしょうか。

 

しかし、A級になるとボーダー内の人間関係や各隊員のステータスも把握していなくちゃいけないんですか……自分の研鑽以外に興味ないね、みたいなキャラクターがワールドトリガーに出てこない理由が「部隊単位で戦うシーンが多い漫画だから」というメタ的な意味合い以外でもご用意されていてちょっと驚きました。そりゃあ一緒に行きたくない相手に単独行動主義者っぽいウルティマが挙がったりする訳です。腕が良くても協調性が無いとふるいにかけられる組織……いいですね。

 

ただ、とりまるにKOIしちゃってるガールの氷見さんのステータスをとりまるが正確に把握していなかったり、スカウトに行っていた面子が玉狛第2の能力を把握し切れていなかったり、進学校綾辻さんがみずかみんぐの頭脳を知らなかったりと個人の所有する情報量に差があるのを見ると、これ若干普段どれだけコネクションを築いて情報を仕入れているかの情報戦の面もあるのかなぁ、という気がします。その点では支部所属の玉狛第1ちょっと不利、くらいでしょうか。とりまるが木虎に「本部でオメー最近見ないな!(意訳)」みたいなことを言われていましたし。まぁ、彼らは遠征行かないんじゃないかな、陽太郎の近衛騎士みたいなもんだしと流しておきたいです。