裏声で歌えマズルカ

漫画とかゲームとか

逃げ上手の若君 第32話「刺身1334」

 

「鎌倉奪還」

「具体的な計画を練る頃合いです」

 

【ARB1,5周年!ニーゴ箱イベ!海馬セット販売!】

 

インターバル!インターバルというものを御存知ですか世の中!世界!もうちょっとゆっくり進んで頂きたい!時の速さについていけません!

 

今週のアンケートは

1 僕のヒーローアカデミア

2 あやかしトライアングル

3 高校生家族

 

でした。でも今週は逃げ若も良かったしSAKAMOTO DAYSも面白かったしで非常に悩むアンケートでした。それでも今週のあやトラと高校生家族は外せませんでした。幽霊部員がバレーのボールを粗雑に扱っていても誰も何も言わずに進行していくのが、高校生家族がただのバレーボール漫画ではないことを象徴しています。

 

【単行本で出ていた情報が回収されている……】

 

コミックスの方で出ていた「時行様の好物=鯛の刺身」がこんな形で回収される日が来るとは思っていませんでした。じゃ、じゃあ県知事の「目から胃液」もひょっとして回収される日が……?

 

時行様の年齢を考えると、何もかもを喪ってからこの期間で立ち直るのは滅茶苦茶メンタル強者かよ、となってしまいますが、それでも「鎌倉に帰りたい」と独り言ちる姿を見ると胸が締め付けられます。幻視している鎌倉が花が散っている「あの日」の鎌倉なので、時行様が帰りたいのは鎌倉というか、父がいて兄がいて家があったあの頃の鎌倉なのだなぁ、という表情をしています。

 

時行様の優しさといいますか、人徳が垣間見えるのが郎党の皆の前で弱音を零すのではなく、木の上で独り寂しがっている所でしょうか。「皆が良くしてくれている」というのをこの時点で時行様は既に噛み締めている訳で。

 

 

【この武田家は将来諏訪さんの子孫が嫁ぐ武田家でいいんですかね?】

 

子供に強行突破されていましたけれども。

 

ただ時行様のために鯛を獲りに行った訳では無く、ちゃんと他に目的があって偵察に行っていたというのはこの漫画の非常に誠実といいますか、ちゃんとしている部分だなぁという表情になってしまいます。「故郷の味を恋しがる主君の為に魚を獲って来た」話が本筋に貢献している、といいますか。

 

今回、丸太を振り回している亜也子ちゃんだったり、弧次郎を遊びに誘いに来た時行様ががっかりしている小石を蹴る所作だったり非常にあざとい描写が多いのですが、最終的に「まぁ、扉絵の時点で時行様がエプロン着用してるもんな……」となります。エプロン、いいよね……いい……

 

「釣りというより戦のあとだ」と時行様も評していますが、戦は戦いを始める前の段階から始まっているよ派閥に属しているので、正に戦のあと、で正しいと思います。前哨戦でもある「情報収集」という戦を逃若党はこなしてきた訳です。でも空中で鯛を捌くのって可能なんですかね?

 

 

【記憶と嗅覚って繋がっているものですからして】

 

お刺身を食べて泣いている時行様のシーンでちょっと泣きそうになってしまいました。隣に兄上がいるのが、また。

 

 

【余韻をブチ壊すサーファーとエルフ?】

 

ラスト1コマで現在のところ、私的逃げ若感動シーン暫定1位の後味が吹き飛びそうになりました。なんで鎌倉時代サーファーが???

 

い、いや、サーファーはまぁ、ギリギリ「盾ですが何か?」「ちょっと加工した丸太ですが?」と言われたら通せますが何故鎌倉にエルフがいるんですか?ハーフエルフかも知れませんが、もう完全に変身する前振りみたいなもんじゃないですか。左に居る少年は直冬さんかな?みたいな若干真面目な感想は全部海に流れ出して、サーファーが誰なのかで頭がいっぱいになってしまいます。鎌倉だからサーファーがいる、とか、そういう方向性で納得しておくべきでしょうか?